保活を始めるのはお子さんが0歳~1歳の場合がほとんどだと思います。
そこでここ近年耳にするようになった「小規模保育園」について皆さんはご存知ですか?
私は実際に保活を始めてから区役所でその存在について知りました。
気になっているママも多いと思いますが、一般的な保育園とはどんな違いがあるのでしょうか。
また、気になる保育料も色々と調査してみました。
ご参考になればと思います。
〜もくじ〜
小規模保育園ってどんなところ?普通の保育園とは違うの?
「保育園落ちた日本死ねよ」のブログが大炎上したことをよく覚えているママも多いでしょう。
日本はとにかく子育てやワーキングママに関して発展が遅い国とも言えますね。
海外であれば、例えばフィンランドはママの就職が急に決まった場合子供をどこかの保育園に入れるのは自治体の責任になります。
その他アメリカではベビーシッターが広く普及していますし、フランスは何と育休自体が3年も取れるという充実ぶり!
何となく日本は、3年制の幼稚園に入れる3歳までは「自宅で保育するもの」という風習が根付いている感があります。
ですがそれではいつまでたっても女性の社会進出やキャリア維持は難しいですよね。
そのため日本が動いた政策の一つとして2015年から施行されているのが小規模保育園です。
少人数制の認可園
小規模保育園とは
0~3歳児未満(2歳児クラスまで)の、定員6名以上19名以下の少人数を預ることができる少人数制の認可園
幼稚園に入る前までの3歳児未満の待機児童が一番多く、また日本のほとんどの企業が育休は1年ということから一番需要の高い3歳児未満を受け入れる器を広げるために設置が始まりました。
一般的な大型の保育園などに比べて基準がゆるいため開業のハードルも低いため、ビルのワンフロアなどの限られたスペースにも開所することができるのが強みでもあります。
実際私も小規模保育所を利用していますが、場所は小さなオフィスビルの一階です。
小規模保育所は大きく分けて3種類
小規模保育所は更に分類することができますので、もしお子さんを預けることを視野に入れるならば預け先がどのスタイルに当てはまるかも知っておくと良いですね。

分類は3種類あり、面積など細かい基準は色々ありますが一番の違いは保育士の人数の割合です。
まず一般的な保育所の分園に近い形なのがA型。
こちらは保育担当職員は全員保育士です。
続いてB型は保育士の割合は保育職員の50%以上。
C型は家庭的保育に近い定員6名の保育施設で、保育士の割合に基準はなく、原則として保育士資格を有している者。
安全としてはどうなのかという疑問もありますが、こればかりは「大きい園だから安心」「認可外は危ない」と一概に言えるわけではありませんので、見学などをして自分の考えやスタイルに合っているかが一番大事になってきます。
保育料って相場はどれくらい?
保活をするにあたって問題の一つに、保育料が上がってきますよね。
仕事をするのは家計のためでもあるのに保育料がかかりすぎてしまってマイナスが出るようでは元も子もありません。
ですが、小規模保育所は認可の保育施設に該当します。
認可を受けている保育園の保育料は世帯の所得ごとに決まるので一般の保育所と同じ料金になります。
所得金額によりますが約1~4万円という家庭が一般的なよう。
ただし、園ごとに教材費や布団のリースなどに定額がかかる場合も。
私が利用している保育園はスポーツ共済に年額324円と布団リース代が月額1,000円で、その他の徴収が時々1,000円前後です。
小規模保育所のメリットはどんなところ?
私や周りの園ママ含めて、小規模保育園にして良かった!と思っていることが多々あります。
大型の園では難しいだろうなということも沢山あるので、参考になれば嬉しいです。
少人数ならでは!の教育
小規模の一番のメリットともいえるのがやっぱり少人数制であることでしょうか。
英会話教室などもここ近年、少人数制が人気を集めていますが保育園でも同じことが言えるのでははと思います。
プロの保育士といえど、やっぱり人間です。
沢山の子どもを一気に見るよりも、落ち着いた環境で少人数を見るほうがきめ細やかになると思います。
行事などでもスポットライトを浴びやすいし、指導もしっかりしてもらえるような気がするので安心して預けられるという意見も。
専門性の高い教育
少人数だからこそできるちょっと専門的な教育を取り入れている保育園もあります。
リトミックに専門の先生を毎日呼んだり、英語教育なども行う園など、大人数だとちょっと細かい指導が難しいいようなことや、お家でママと二人ではできないこともできる特色も。
また、0~3歳未満の近い年齢でほとんどの時間を同じ部屋で過ごす「縦割り保育」を実施している場合がほとんどです。
5歳だとちょっと遊びが違いすぎる0歳や1歳でも、近い年齢で一緒に遊ぶことができるので兄弟が居ない子でも居るような感覚で情操教育にもなるのが嬉しいですね。
病気をもらいにくい
これはワーキングママにとってものすごく大事なことです。
もちろん一概には言えないのですが、免疫がしっかりしてきている5歳に比べて、特に0歳や1歳はすぐに熱を出したり病気になりますが、そこを分けて保育することで病気をできるだけもらいにくくなる可能性が。
私のママ友は大型の園に入所して、慣れない半年ほどのうちは月5回以上熱を出して休むのがザラだったため職場でかなり肩身の狭い思いをしたそうですが、私は今のところそこまでの状況は起こっていないので結構違いを感じています。
準備物が少な目
小規模保育園の制度自体が新しいため、施設そのものも手探り状態というところもあります。
もちろんそれがデメリットになり得るところもあるのですが、そこを逆手に取れば「ユルイ」とも。
私が利用している園はまさに開園したばかりのため、服やグッズが足りなくても「そろってからで大丈夫ですよ~」なんて言ってくれるのでちょっとぐらい間に合わなくても大丈夫です。
あるママ友は他の園ですが、少人数だからということでお布団もすべて用意してくれているそうで、負担がないと言っていました。
制服や通園バッグもないところが多いようなので、自分や子供の好みで手持ちのグッズなども活用できるのが嬉しいですね。
ちなみに通園用のマザーズバッグは容量はもちろんですが「口が大きく開くタイプ」がオススメです。
私が使っているのもこんなタイプですが、園に着いた瞬間に子供の体温を測って名札を付け、着替えやおむつをセットして…などなど意外とやる事が満載なのでガバッと開いてカバンの中身が見えるタイプでないと苦戦します。
ポケットの数も14と充実しているのでかなり整理整頓もできますし、持ち手が丈夫なのでベビーカーに入れてつりさげても問題ないのがGOOD。
私が使っているものにはありませんが、こちらのタイプなんと「おむつがえシート」が内蔵されています!
これは登園以外でも絶対重宝しますね!これだけの多機能で1万円台は優秀です。
小規模保育園のデメリットはある?
小規模保育園に入れることも考えているなら、そのデメリットにもしっかり目を向けておきましょう。
どんなタイプの園に入れたとしても100%満足はないものと思います。
私が感じたことや調べて知ったデメリットをご紹介しておきますね。
「3歳児の壁」になることも
小規模保育園は前述のとおり3歳児未満が利用できる保育施設です。
しかも地域によっては「3歳の誕生日を迎える月まで」という規定があるところも。
そのため3歳以上からは次の保育所を探す必要があります。
ほとんどのママがそのまま仕事を続けると思いますが、そうなると保育時間の短い幼稚園よりも他の保育所への転所をするママが多いでしょう。
3歳を迎えるにあたってもう一度保活をすることになってくると思います。
子どももせっかく慣れてきたころにまた環境が変わるという点でも少し心配はありますよね。
3歳を迎える前に、しっかり周囲の保育所の情報収集をしておきましょう。
のんびりすぎることもちょっと心配…?
少人数制の中でゆったりとした生活で、集団生活のルールが不十分なまま次の保育施設に行くことで少し不安を覚えるママもいます。
限られた人数の中では許されていたことが、集団の中ではそうもいかないということも多々ありますもんね。
そんなルールを大規模の園内なら子供は知らず知らずに吸収していますが、小規模保育所だとちょっとのんびり育ちすぎている可能性も捨てきれません。
転所の際は少し覚悟が必要になってくることもあり得ますね。
まとめ
小規模保育所は、慢性的な保育所不足に国が乗り出した政策の一つです。
手軽に開業できるため今後どんどんその数は増えていくでしょう。
少人数ならではの専門的な教育などのメリットも沢山あります。
3歳を迎えるにあたって更なる壁はあるのですが、「小規模だからダメ」ということはなさそう。
まずは視野に入れてみて、見学したり資料をもらって地域の小規模保育園のことも調べてみてはいかがでしょうか。